近年、お口の健康が全身の健康と非常に関わっているということがいろいろな報告からわかってきています。
当院ではむし歯や歯周病などの通常の治療はもとより、皆様が直面しています健康問題に歯科医師の立場からバックアップし、QOL(クオリティ オブ ライフ)の向上にお役に立ちたいと考えております。そのためには定期的な健診を含めたお口の健康管理がきわめて大切なことと考えています。当院ではひとり一人皆様の状況に応じ、歯科衛生士とともに充分な時間をかけ説明、治療しておりますので不明な点などございましたらお気軽にご相談ください。
歯科医療機関では治療中の万一の緊急事態が起こった場合に適切に対応する必要があります。そのため、AEDなどの救急対応用の医療機器を常備すること、必要な院内感染対策に対応していること、医科医療機関との連携関係(当院では昭和大学病院)を結んでいることなどが求められます。そのことにより患者さんが安心安全に歯科治療が受けられるように、当院は厚生労働省が定めた歯科外来診療環境体制施設基準をクリアし認可評価されている歯科医院です。写真は歯科医院では数少ない昭和大学病院との連携登録証とセコムに管理されているAEDです・
歯科外来診療環境体制の詳細は以下の通りです。
歯科外来診療環境体制の施設基準
1.所定の研修を修了した常勤の歯科医師が1名以上配置されていること。
2.歯科衛生士が1名以上配置されていること。
3.緊急時の初期対応が可能な医療機器(AED、血圧計、パルスオキシメーターなど)を設置していること。
4.診療における偶発症等緊急時に円滑な対応ができるよう他の医療機関との事前の連携体制が確保されていること。
5.口腔内で使用する医療機器等について徹底した感染予防対策がとられていること。
6.歯牙の切削や義歯の調整等において発生する細かな飛散物質を吸引する歯科用吸引装置を設置していること。
7.このような医療安全対策を実施している旨を院内掲示していること。
近年の日本人の長寿は世界的にも有名ですが、長寿先進国の北欧の国々と比較しますと大きな違いがあります、それは健康寿命の差です。日本では高齢者の増加とともに医療費の増加、認知症患者や要介護者の増加が社会的問題になっていますし、今後のさらなる悪化が懸念されています。その違いの大きな要因は所有する歯の数といわれており、日本人の方が多くの歯を失っています。加齢とともに何らかの原因で歯を失っていきますと、失った歯の数に比例して成人病などの病気や認知症の発症率が高くなることがわかってきています。 また、寝たきりのご老人に入れ歯を入れたところ、車椅子に乗れるようになったり、さらには車椅子から立てるようになったというケースがたくさん報告されています。いかに咀嚼することで顎を使うことが脳への血流アップにつながるか理解していただけると思います。
80歳で20本の歯を保つという8020運動があります。日本では長らく悪くなったら治すということが通院の理由でしたが、欧米では悪くならないようにメインテナンスするということが通院の主な理由です。そのためにはかかりつけ医院による定期的な健診やクリーニング等のメインテナンス処置が大変重要となります。スタッフ共々高齢者の方々の支援に頑張っています。
待合室では口呼吸関係以外にこれらの書籍もご覧になれます。両方ともお医者さんが執筆しています。お口の健康の大切さ、全身との関係がわかりやすく書かれています。医師も口腔の大切さを極めて重要視しています。
専門的な診断、処置が必要な場合には下記の医療機関等にご紹介させていただきます。